復活は無理? 広岡氏が勧告「上原は五輪辞退が礼儀」

今季開幕から先発でスタートも、出れば打たれて2軍落ち、6月下旬に1軍復帰後は抑えに回っても輝きを取り戻せない巨人・上原。北京五輪野球日本五輪代表に選ばれ、自ら「これでいいのかという思いはある」と複雑な胸中を明かしたが、今からでも遅くない、北京五輪出場を辞退すべきだ−と、巨人OB会副会長の広岡達朗氏(76)が上原に代表辞退を勧告した。

 上原は22日の阪神戦で3点ビハインドの7回に登板し、1回を3人で片づけ奪三振も2。最高球速は146キロをマークした。もっとも、偵察したヤクルト・片岡スコアラーは「好調時に比べると、ヒジが下がり、腕の振りが横振りになっている。あの投げ方のままでは、スピードガンの表示はともかく、ストレートに球威が宿らないし、フォークが落ちないのも道理」と課題を口にした。

 北京五輪日本代表の星野監督は上原を選出する際、「1週間の直前合宿で立ち直らせます。(自分と日本代表・大野投手コーチの)2人できちっとやらせます」と断言したが、そんなにうまくいくのだろうか?

 「ありえません」と断言するのは、巨人OB会副会長の広岡氏だ。「たとえ外から見ていて欠点が見つかったとしても、選手には、頭でわかっていても体が言うことを聞かないということがある。体調が万全ならともかく、今の上原は見るからに体が絞れていない。欠点を修正できる体調にないということでしょう。そもそも、原(巨人監督)や尾花(投手総合コーチ)が一生懸命直そうとしている最中に、『自分なら直せる』と言わんばかりのコメントは、失礼極まりない」と激怒する。

 広岡氏の怒りの矛先は原監督や球団フロントにも。

 「今季の上原は4億円もの年俸をもらっておきながら、全く巨人のために働けていない。それなのに、五輪で頑張ってきます−では筋が通らない。契約というものを何と心得ているのか。五輪出場は辞退するのが礼儀です。もちろん、12球団が五輪に全面協力する約束をしているのは私も承知しているが、原にしてもフロントにしても、『選出は光栄だが、今回ばかりは本人のためにもチームのためにも辞退させていただきたい』ともっと強く申し入れてしかるべきだった。いや、私はいまだに、最終的には辞退することになるだろうと“期待”しています」

 8月12日に北京で行われる監督会議までは5人以内のメンバー入れ替えが可能。それも故障者が出た場合に限られるのだが、上原自身、過去に故障を繰り返している両足の太もも、ふくらはぎに不安を抱えているのも事実。TBSテレビの番組で兄貴分の桑田真澄氏と対談した際、「桑田さんの足と替えてほしい」と吐露したほど。

 しかし、この日は、マー君こと楽天・田中将の「右肩の上腕二頭筋長頭部の炎症」も発覚し、五輪出場に暗雲が垂れ込めた。阪神・新井、日本ハム・稲葉も体調不良で、入れ替えの「5人枠」をどう利用することになるのか−。星野ジャパンは再び難しい選択を迫られることになる。

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